
日本では、親戚の子どもや、近所の子どもなど、子どもに会うと必ず「何歳になったの?」「大きくなったねぇ!」というやりとりがあります。
大人になると、それが1番当たり障りなく話せる話題なのだと分かりますが、子どもの頃は「どうして大人はそんなことばかり聞くのだろう?」と不思議に思っていました。
うちの子どもたちは、大人に会って年齢を聞かれ、答えると必ず「大きくなったねぇ!」と言われることが、悪気はないと分かっていても、なんとなく嫌なのだそうです。
子どもの時は年齢なんて関係なくて、大切なのは、その人と何かを共有できるかどうか。
本当は、大人も同じなのだろうな、と思います。
それでも年齢に関する話題が多いのは、それだけ社会の中で、年齢で分類することが多いという事なのだろうな、と思います。
西欧では、子どもの年齢には関係なく、その子どもの発達に合わせて進級を早めたり遅らせたりできると聞きます。
そういうこともあるのか、人の年齢を聞く、という概念が無いそうです。
年齢を聞くと「なぜ(何のために)そんなことを聞くの?」と言われるようです。
本当は、年齢は関係なく、発達や成長の仕方は1人1人違うので、それぞれに合った援助をするのが当たり前なのですね。
子どもたちには特に、年齢にとらわれず、その子どものペースでゆっくり成長できるような環境やサポートが、もっともっと増えて欲しいなと思います。