
近しい人がこの世を去る時。
とても寂しく、まだもう少しいて欲しい、と願う。
それでも、ある日突然、この世を去る準備をして、ふと去ってしまう。
人はみんな、神様や、自分と、そういう約束事をしているのだろう。
そうとしか思えない、そんな去り方をする。
するりと、この世を去ってしまう。
魂の深いところで分かっているのか、その少し前に突然お礼を言われたり、久しぶりに連絡が来て会ったり、一緒に食事をしてご馳走してもらったり。
後になって、ああ、あれはお別れの挨拶だったのだな…と気づく。
その時にはもう一度会いたくても、もう会えない。
ただ思い出して、ありがとう、と想うしかない。
魂の平安を願って、そっと見送るしかない。
身近な人がまた1人、いなくなりました。
生きるというのは、人との出会いや、新しい家族を迎える喜びもあるけれど、親しんできた人たちを見送る寂しさも付きまといます。
なぜ、人はいつかはいなくなってしまうのに、生まれてきたんだろう?
幼少期のころから、ずっと疑問に感じていました。
子供の頃から死という感覚がなくて、永遠に続いていく感覚しかないのに、どうして人はいなくなってしまうのだろう?
今は、おそらく肉体が消えても、魂は生まれ変わり永遠に続くのだろうな、と感じています。
私たちの感覚の中に、永遠に終わらない感覚があるのだから。
それでも、親しい人たちが遠くへ行ってしまうのは、とても寂しいものです。