
私は幼児期の頃から、人の気持ちや、求めていることを無意識に、敏感に感じ取る性質だった。
それが自分にとって良いことなのか、悪いことなのか?
自分自身はどうしたいのか?
そういう色々なことを深く考えられる年齢ではなかったので、ただ周りの人に喜んでもらいたくて、かけて欲しがっている言葉や、喜ぶ行動をしていた。
そんな子どもだったので、周りの人達は、人の気持ちがよく分かるとても優しい、いい子だ、とよく言っていた。
その人が望んでいることや気持ちが分かるのに、あえてそれを無視することは、私にとってはとても難しく、相手がかわいそうな気がしていた。
長年無意識にやってきたその習慣が積もり積もって、徐々に私を蝕み、追い詰めていたことに、体調を崩してから、やっと気がついた。
まずは自分自身の心と、身体を守りなさい。
そう言われて、長い間、どれだけ自分の心と身体よりも周りを優先させ、どれだけ我慢させてきたのか、ようやく分かった。
ずっとずっと長い間、気が付かずに、自分自身の気持ちを無視して、我慢ばかりさせてきてしまった。
これからは、何よりも大切な自分の気持ちを聞いて、自分自身を守っていきたい。