
子どもの頃、とにかく家の庭で遊んでいることが大好きでした。
朝から夕方まで、ずっと庭で遊んでいるのがとても楽しくて、山や雄大な自然よりも、身近な自然の中に没頭するのが、私にとって幸せな時間でした。
そのせいか、草木や生き物や身近な自然の声のようなものが、なんとなく分かる気がします。
父の田舎へ向かう道はずっと山道で車の窓から外を眺めていると、緑色の髪をした小さな可愛い女の子が、ものすごい速さで飛んだり跳ねたりして、車と競争して遊んでいるのが見えました。
夜に庭へ出て夜空を見上げるのも大好きで、いつも1番輝く金星が、私を見守ってくれている気がしていました。
月はいつも、私をそっと照らして、心を落ち着かせて慰めてくれます。
身近な自然は、いつでも私を支え、見守り、ここにいていいよ、と私の全てを包み込んでくれているように思います。
子供の頃の私はいつも自然の中にいて、どんなに辛いことがあっても、自然の姿に癒されて、徐々に立ち直ることができました。
一時期、都会へ出て暮らしていた時もありましたが、徐々に体調を崩してしまいました。
私には、自然の中にいることが合っていると感じます。
今は田舎に住んでいますが、日々の時間に追われて、自然から離れがちになっています。
子どもの頃を思い出して、もう一度、自然との結びつきを取り戻したいと思います。