
何か問題を抱えている時、辛く苦しいことがあるとき。
誰もが、近道をして、なるべくその時間を短くしたいと願う。
でも、いそがば回れ、という言葉があるように、じっくりゆっくりと歩く方が良いと思う。
急いで乗り越えようとすると、その問題や辛く苦しいことを、しっかりと消化できないまま、残ってしまう。
どうしてそういう問題にぶつかったり、何のために辛く苦しいことを体験しているのかわからないまま、課題が残る。
そうすると、いつかまた同じようなことが起きたり、似たようなことを繰り返してしまう。
問題というのは、気がついて成長して乗り越えるために、やってくる。
だから、気がついて成長するまでは形を変え、状況を変えて、何度もやってくる。
より早く卒業して乗り越える方法は、腰を据えてじっくりと向き合うこと。
問題の本当の根っこや、辛く苦しい気持ちの奥底に隠れている、本当の願い。
隠れている本当の姿を探して、見つけ出して、抱きしめる。
問題や辛く苦しいことから、逃げ出したい時もある。
私自身も、何度も何度も逃げ出したことがある。
どうしても耐えられない、今は逃げたい、というものもある。
そういう時には、逃げていい。
いつか、年齢や経験を重ねて、少し耐えられるようになる時がある。
そうなった時に、少し頑張ってみればいい。
問題は、成長するためにやってくる。
いそがば回れ。
ゆっくり、確実に、少しずつ、成長すればいい。
